直営店でのショッピングプロセスの合理化を進めるAppleが、顧客が商品を受け取りに来店したことを店員に通知するソフトウェアをローンチしたと報じられている。
The New York Timesの記事によると、顧客が無料提供されている「Apple Store」アプリを利用して直営店に入る前にAppleの商品を購入し、その後これを受け取りに店舗に到着すると、店員に通知が行くという。ある店員は同紙に対し、カリフォルニア州パロアルトにあるAppleの直営店では米国時間11月25日、16人の顧客がこのロケーション機能を利用して商品の受け取りに来店したと述べた。
直営店には既に、顧客が商品について質問したいと思った場合に店員を呼び出すシステムが導入されている。商品の横に設置された「iPad」には、商品に関する情報が表示されるとともに、さらに詳しい説明を受けたいと思った場合に店員を呼ぶためのボタンがあるのだ。ボタンを押すと、店員の「iPod touch」に呼び出しの通知が入り、店内の顧客の位置が示される。
同記事の取材によると「顧客体験の向上を目的としている」と従業員のDiego Aguirre氏は述べている。「顧客に買い物を急かされているように感じて欲しくない。リラックスして買い物をして欲しいと思っている」(Aguirre氏)
スマートフォンのGPS機能のおかげで、顧客の位置追跡は一般的なものになりつつある。カリフォルニア州南部やバージニア州のショッピングモールではブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)から、買い物客の携帯電話の電波をモニタリングして、多様な店舗への人々の出入りを調査している。情報は匿名で個人データは収集されておらず、モールのあちらこちらに、買い物客に対するこの機能の通知が掲示されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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