日本マイクロソフトがエンタープライズIT関連の技術と製品を披露する「The Microsoft Conference 2011」において、2日目となる9月29日に基調講演を行ったのは、同社執行役エンタープライズサービスゼネラルマネージャーの山賀裕二氏だ。
山賀氏の講演は「企業の経営課題を解決する、ITとサービスの真価」と題され、企業が抱える課題に対し、マイクロソフトとそのパートナーが提供する製品およびソリューションが、どのように対応できるかという視点で進められた。
「マイクロソフトは、いわゆるIT企業だが、IT企業が“ITソリューション”と言うと、製品の話になりがちだとよく言われる。ITで経営課題のすべてが解決できるのかと問われれば、私はそうは思わない。しかし、解決の手助けをすることは可能だと思っている。ビジネス課題の解決に、マイクロソフトがどのように役立てるかということをお話したい」(山賀氏)
山賀氏は、現在の企業経営を取り巻くトレンドとして、「新興国市場の興隆」「グローバリゼーション」そして「コンシューマーへのパワーシフト」などを挙げる。加えて、東日本大震災後の日本企業では、「人材強化」「低コスト短期間での新事業の立ち上げ」「グローバル経営」「収益性向上」「売上、シェアの拡大」「事業継続、危機管理」といった課題が重要性を増しているとする。
「例えば、売上やシェアの拡大という目標を達成するには、事業自体の立ち上げを迅速かつ低コストに行うことが重要。さらに、収益性を向上させるためには、“ビッグデータ”と呼ばれる、社内外の膨大なデータを分析し、金脈となるトレンドを知る必要もある」(山賀氏)
これらの課題解決を支援するITソリューションの姿として山賀氏は「ワークスタイルを変革する技術の活用」「クラウド技術の活用」「ビジネスを見える化する技術の活用」「高可用かつ震災に対応できる技術の活用」の4つを挙げ、それぞれに対応したマイクロソフトの製品を披露した。
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