センドメールは5月16日、迷惑メール(スパム)対策として送信ドメイン認証技術「Sender Policy Frameworks(SPF)」の設定を確認できる「SPFレコードチェックツール」を無償で公開した。メールサーバ管理者は、ホスト情報とメールヘッダ情報を入力するだけで、正しく動作しているかどうかを確認できる。
送信ドメイン認証技術は、日本でも総務省や業界関係者による取り組みで2007年ごろから普及が進んでおり、現在jpドメインの40%が送信ドメイン認証に対応しているという。SPFレコードを使う送信ドメイン認証は、大手ISPなどのサービス事業者、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールサービス提供事業者なども実装しているという。国内の携帯電話通信事業者3社も、携帯メールで情報を提供する企業やメールサーバ管理者にもSPFへの対応を呼びかけている。
送信ドメイン認証が普及する中で、SPFレコードを公開していても、SPFレコードの文法や設定にエラーがあると、正当なメールとして認証されないだけでなく、不正なドメインとして排除されることもあり得るという。センドメールでは、SPFレコードの設定を手軽にテストできるように、SPFレコードチェックツールを開発している。
SPFレコードチェックツールは、iPhone用アプリ「Sendmail IP Info.」として5月1日からApp Storeで無料で提供されている。Sendmail IP Info.を使うと、PCでメールサーバを設定しながら、iPhoneで確認することもできるという。
センドメールでは、もう一つの送信ドメイン技術である「Domain Keys Identified Mail(DKIM)」用ツールも今後公開する予定としている。Android端末向けアプリも提供予定としている。
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