Googleは、「Android」搭載スマートフォンにモバイル決済サービスを提供するべく、MasterCardおよびCitigroupとの提携を計画していると、The Wall Street Journal(WSJ)が報じた。
WSJが匿名の情報筋の話として伝えたところによると、Googleはこれら金融大手2社のデビットカードとクレジットカードを持つユーザー向けに、アプリケーションを使ってスマートフォンで購入品の支払いができるようにするという。これにより、支払いの際に財布からカードを取り出す必要はなくなる。
Googleは2011年中にこのプログラムの提供を開始する計画だと、WSJは米国時間3月28日付の記事で伝えている。
WSJの前にも、Googleは今後数カ月のうちにモバイル決済サービスを開始するとBloombergが報じていた。Bloombergの記事によると、Googleはサービスのテストのため、ニューヨークとサンフランシスコ周辺に近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)対応システムを「数千台」設置する資金を負担する計画だという。システムを設置した場所で買い物をする場合、専用の読み取り機に電話をかざすだけで支払いが完了すると、記事は伝えている。
GoogleはNFCサービスに対応した「モバイルウォレット」をまだ発表していないが、NFCに対応したAndroid端末からの支払いを可能にする「Cream」という開発コード名のプラットフォームをGoogleが準備中だとする報道も2011年1月に出ている。
NFCに関するGoogleの計画は今のところ未確定な要素が強い。WSJが伝えた情報筋の話によると、Googleは他の金融機関にも提携を拡大する意向だという。とはいえ、それも最初のテストが成功した上での話だろう。
米CNETはGoogleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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