タブレットが勢いを増していることで、モバイルアプリケーションケーション開発者がタブレットを優先順位の最上位に置く傾向が強まっていることが、最近の調査でわかった。
IDCとAppceleratorによるアプリケーション開発者調査(PDFファイル)では、「Android」搭載タブレットへの関心が過去3カ月間で12ポイント上昇し、74%がAndroid搭載デバイスの開発に「大いに関心がある」と回答している。
ただし首位は依然としてAppleの「iPad」で、回答者の87%がiPadの開発に「大いに関心がある」と答えている。Research In Motion(RIM)が発売予定の「BlackBerry Playbook」への関心はほぼ倍増して28%となった。Hewlett-Packard(HP)の「webOS」搭載タブレットへの関心は16%で横ばいだった。
新しいAndroid搭載タブレットの運命を決定する要素は何だと思うかと問う質問に対し、回答者の57%が、価格が最も重要なセールスポイントになると答えた。49%がAndroid搭載デバイス間での断片化を最小限に抑えることだと答え、44%がハードウェアの機能、33%がGoogleの新OS「Honeycomb」の可能性次第だと答えている。
Appleの「iPad 2」に望む項目として挙げられたのは、カメラ機能、USBコネクタ、改良されたRetinaディスプレイだ。一部の開発者からは、プロセッサの強化とサイズのバリエーションを望む声もあった。
スマートフォン分野では、Androidへの関心が引き続き高まってきており、「iPhone」に手が届くレベルに近づきつつある。
Android搭載携帯電話の開発に「大いに関心がある」と答えたのは87%で、3カ月前から5ポイント上昇した。その結果、Android搭載スマートフォンは、92%を獲得したiPhoneの後ろに僅差でランクインすることとなった。とはいえ、モバイルアプリケーションのダウンロード件数が現在までに100億件に達しているiPhoneは、依然として開発者の間で優先順位の最上位にある、と調査報告書には記されている。
アプリケーション開発プラットフォームを提供するAppceleratorと市場調査会社IDCは、米国時間1月10日から12日にかけて、「Appcelerator Titanium」の開発者2235人を対象にこの調査を実施し、報告書をまとめた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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