IDCが米国時間5月20日に発表した最新の「Worldwide and U.S. Media Tablet 2010-2014 Forecast」(世界と米国におけるメディアタブレットの2010〜2014年予測)によると、Appleの「iPad」で弾みがついたこの分野で、2014年には4600万台以上のメディアタブレットが出荷される見通しだという。
2010年のタブレット出荷台数予測である760万台を大幅に上回るこの2014年の予測は、年複利成長率が57.4%であることを示している。もちろん、これにはiPadだけでなく、新しい「Archos 7 Home Tablet」やIntelのような企業のタブレット、うわさされているGoogleとVerizonのチームによるタブレットなど、iPadに続くそのほかのタブレットも含まれている。
IDCはメディアタブレットについて、7〜12インチのディスプレイとARMプロセッサを搭載し、Appleの「iPhone OS」やGoogleの「Android」のような軽量のOSを稼働するタブレットと定義している。こうしたタブレットはハードウェアキーボードを備えておらず、ユーザーはスタイラスや自分の指で操作する必要がある。この定義は、メディアタブレットを「Archos 9」のようなタブレットPCと区別している。Archos 9はx86プロセッサを搭載しており、完全なPC向けOSを稼働する。
メディアタブレットの需要は、ユーザーが欲するコンテンツやサービスを提供するサードパーティー製アプリケーションの数と多様性によって、大きく促進されるだろう、とIDCは述べた。
「メディアタブレット特有のアプリケーションが登場することと、メディアタブレットのユーザー体験をPCやスマートフォンと差別化することが、消費者需要を促進する上で非常に需要になるだろう」とIDCのプログラムディレクターであるSusan Kevorkian氏は述べた。「この分野が成熟し、メディアタブレット向けに最適化されたアプリケーションが増えてくれば、メディアタブレットは単にあれば便利なデバイスから、多くの消費者にとってなくてはならないデバイスへと進化するとIDCは見ている」(Kevorkian氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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