ソフトバンクは5月18日、ライブ動画の配信サービスを提供する米Ustreamと共同で、アジアでの事業展開を目的とした合弁会社「USTREAM Asia株式会社(USTREAM Asia)」を設立することに合意したと発表した。
これは、同日行われた携帯電話2010年夏モデルの発表会で明らかにしたもの。
ソフトバンクは、100%子会社であるTVバンクを通して、新会社へ出資する予定という。準備会社を5月19日に設立し、その後速やかに合弁会社化する。
新会社の代表取締役社長には、TVバンク社長の中川具隆氏が就任。出資金は2億円、資本準備金も2億円の予定。資本構成は、TVバンク60%、Ustream32%、DCM(ファンド)8%となる。ソフトバンクは運営元のUstreamに1月29日付けで約2000万ドル(約18億円)を出資しており、発行済み株式の13.7%を獲得済みだ。さらに6月中にも1000万ドル(約9億円)の追加出資を行う予定という。
これにより、出資比率は19.04%となる見込みで、今後2011年7月までに追加で株式を取得できるすべてのオプションを行使した場合には、合計で約7500万ドル(出資比率30%強)の出資になり、Ustreamの筆頭株主となる。
USTREAM Asiaは、まず日本での事業展開を本格化させ、その後アジア各国で事業を拡大できるよう準備を進める方針だ。また、iPhone向けに「USTREAM Viewer(ユーストリーム ビューアー)」と、「USTREAM Broadcaster(ユーストリームブロードキャスター)」の日本語版の提供を開始することを明らかにした。
孫氏は、「Ustream Asiaを日本でしっかりと立ち上げて、うまく流れるようになったら順次ほかの国に広げていく。どの国にいつごろというのは検討中。アジアの国々でモバイルインターネットを広げ、アジアナンバーワンになりたい」と意欲を見せた。
なお、Twitterについては「さまざまな形で応援していきたいと考えているが、資本提携についてまだ話し合いはしていない」としている。
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