社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、社団法人 日本レコード協会(RIAJ)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)が実施したファイル共有ソフト利用実態調査の結果によると、ファイル共有ソフトの利用者がインターネット利用者全体の9.1%となり、5年ぶりに減少したという。
利用率低下の要因としては、6月12日に成立し、2010年1月1日より施行される改正著作権法の影響があると3団体は見ている。この改正著作権法はファイル共有ソフトの利用者の74.7%が認知していた。また、2008年9月以前にファイル共有ソフトを利用していて、その後利用をやめたユーザーのうち15.6%が、「違法コンテンツのダウンロードが違法化されると聞いた」ために利用をやめたと回答している。
ファイル共有ソフトを最初に知ったきっかけは「友人・知人・家族などから聞いた・教えてもらった」が42.6%で最も多く、「パソコンやインターネット関連の雑誌」が31.1%で続いた。ファイル共有ソフトを利用する最大の理由や目的としては、「多くの音楽ファイルがダウンロードできる」という回答が52.4%と圧倒的に多く、ほかに「アダルト映像がダウンロードできる」「発売前など最新の音楽ファイルがダウンロードできる」といった理由が挙げられた。
主に利用しているファイル共有ソフトは、男性10代で「BitComet/BitTorrent」、女性20代以下は「Cabos」がそれぞれ最も多く、他の性年代層では「Winny/Winnyp」の利用経験率が最も高かった。ファイル共有ソフトの利用期間をみると、1年以内に利用し始めた人の割合は23.3%となり、女性のほうが相対的に利用歴の浅いユーザーが多かった。
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