Verizon Communicationsは米国時間10月26日、2009年第3四半期決算(7-9月期)を発表した。利益は前年同期から減少したものの、ワイヤレス事業は好調な結果を示している。
Verizonの全体的な利益は、固定回線事業の落ち込みが続き打撃を受けたが、その損失の大半をワイヤレス事業が補う結果となった。
とはいえ、Verizonが第3四半期に獲得した新規顧客はAT&Tほどではない。AT&Tの第3四半期は、Appleの「iPhone」の販売好調を受けてすばらしい結果に終わった。対するVerizonも、10月に発表したGoogleとの広範な提携によって攻勢をかけたい考えだ。Verizonはさらに、Research In Motion(RIM)の新端末「BlackBerry Storm2」もラインアップに加えている。
Verizonの発表によると、第3四半期の純利益は28億8000万ドル(1株あたり41セント)で、売上高は273億ドルだった。一部項目を除いた1株あたり利益は、前年同期の66セントから60セントに落ち込んだが、アナリスト予測の1株あたり59セントは上回った。
Verizonの総売上高は、前年同期比10%増の273億ドルとなったが、これはVerizon WirelessおよびAlltelの売上高を含めた数字だ。Verizon Wirelessが2009年1月に買収した地域無線通信事業者のAlltelが1年前に子会社になっていたと仮定すると、売上高の増加幅は0.6%となる。
Vodafone Groupとの合弁企業であるVerizon Wirelessは、激しい競争の中でも引き続き堅調な成長を見せている。同社は第3四半期に120万件の新規顧客を獲得し、加入者総数は8900万件となった。一方で、加入者の解約率は1.13%だった。
Verizon Wirelessは、第3四半期の売上高も前年同期比24%増の158億ドルを記録している。この増加は、データサービスの成長によるところが大きい。同社の販売する携帯電話機の高度化が進み、それに伴い何らかのデータプランへの加入を要する顧客が増えているためだ。
一方で、固定回線事業の総売上高は、前年同期比4.8%減の116億ドルとなった。この落ち込みは、顧客が固定電話回線を解約したことによるものが大きい。それでも、Verizonは家庭用光ファイバネットワークの「FiOS」に巻き返しの期待を寄せている。
Verizonは第3四半期、「FiOS Internet」で19万8000件、「FiOS TV」で19万1000件の新規顧客を獲得し、加入1件あたりの平均売上高は前年同期から12.6%増加したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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