シード・プランニングは、太陽光発電の市場動向と普及ロードマップに関する調査を実施した。それによると2014年の太陽光発電導入量は2008年の約4倍になるという。
この調査は4月から7月にかけて、太陽電池モジュールメーカー7社、太陽光発電システム関連部材メーカー5社、有識者などへのヒアリングを通して行ったもの。
調査結果によると、世界の太陽光発電導入量は、2014年に22.251MWにまで増えると予測される。これは2008年の5.347MWから約4倍の数値になるという。この背景には、日本、イタリア、韓国などで助成制度が設定されていることが寄与しており、2009年に大きく市場が伸びると予想。日本では、2009年1月に助成制度が再開されたこと、都道府県や地方自治体ベースでの助成制度が策定されていること、2010年4月からは余剰電力を48円で買い取ること、などの施策が実施されている。
一方、2008年に飛躍的に導入量が増加したスペインでは、2009年、前年比10%減になるとしている。これは、市場が買取額を電気代の約3倍と高額にしたことにより増大した市場が、買取額上限の縮小や2008年秋からの経済環境悪化を受けて前年を下回るとしている。
また、太陽電池別シェアに関しては、2007年時に約9割を占めていた結晶系が徐々にシェアを落とし、薄膜系の比率が向上していくと予測。これは、薄膜系が安価であることを理由としており、おもに産業系の広い面積で利用が進むとしている。
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