Microsoftは、初の直営小売店の開設地として、アリゾナ州スコッツデールおよびカリフォルニア州ミッションビエホを選び、2店のオープンに向けた準備を進めているとの情報を、米CNET Newsは入手した。
Microsoftは米国時間7月28日、今秋に立ち上げる初の直営小売店の一環で、すでに両地点における物件のリース契約が結ばれたことを認めた。
同社広報担当のKim Stocks氏は、「毎日10億人以上のユーザーが当社製品を活用しているものの、こうしたユーザーとダイレクトにつながる手段がいまだに十分には確立されていない。引き続きオンラインでのエクスペリエンスも重要視していくものの、実際に店舗を開設することもこの目的に資すると考えている」と述べた。
カリフォルニア州オレンジカウンティにオープン予定の直営小売店は、現在もApple Storeが営業しているショッピングモール内に開店することになる。Microsoftの最高執行責任者(COO)Kevin Turner氏は、7月に開催されたMicrosoft Worldwide Partner Conference 2009(WPC09)において、直営小売店のうち数店舗が、Apple Storeのすぐ隣にオープンする予定であると語っていた。
今秋に初の直営小売店を立ち上げるというタイミングは、10月22日に「Windows 7」をリリースするMicrosoftにとってベストな時期となりそうだ。
Stocks氏は「偉大なる革新技術が目前に迫ってきており、Microsoftへの期待が大いに高まってきている。各直営小売店は、こうした最新技術を顧客に提供していく上でも最高の機会となるだろう」とコメントした。
また、Stocks氏は、よりシンプルにPCの購入を進めたいという意見が顧客から同社に寄せられていたことを語った。
「当社の顧客は、3つのことを望んでいると語ってくれた。すなわち、PCやデバイス、優れた技術の購入をもっとシンプルに進められるようにしたいという点、リーズナブルな価格で購入できる点、豊富な知識を要する店員からのサポートが得られるという点である」と、Stocks氏は述べている。
さらに、Microsoftは将来的に米国外でも直営小売店をオープンしていく計画を立てているものの、その明確な時期に関しては、現時点では何ら明らかにされていない。Stocks氏は「世界的な展開が目標に掲げられている。だが、本日発表された2店舗以外には、どこに直営小売店を開設していくのか、まだ具体的に明らかにすることはできない」と語った。
(直営小売店で扱われる)製品に関しては、「ノートPC、モバイルゲーム、ソフトウェアといった分野の」製品が並ぶことになると、Stocks氏は述べている。当然ながら、Microsoft製の各種ソフトウェアおよびハードウェア、さらには他のメーカーのソフトウェアや有名ブランドPCなども取り扱われることになるだろう。
Microsoftが初期にオープンする直営小売店についての計画の一部は、すでに24日の時点でウェブ上に流出してしまっていた。また、Microsoftは2月に、Wal-Martに長年勤務したDavid Porter氏を採用し、Microsoftブランドの直営小売店の開設準備を進めていることを認めていた。
Microsoftは、うわさになっている「Answer Bar」の存在など、店内で何が提供される予定なのかに関しては、詳細な情報を明らかにすることを全く拒否しているものの、Stocks氏は、店内に販売およびサポートの両面でスタッフが常駐することになると語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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