世界的な景気後退のまっただ中だが、業績が急上昇している企業が少なくとも1社ある。
LG Electronicsは現地時間7月22日、第2四半期決算を発表した。純利益は1兆1500億ウォン(約9億2000万ドル)と記録的な好業績だった。これは前年同期比で62%の増加だ。
2009年第2四半期(6月30日締め)に同社の全世界での売り上げは前年同期比で13.8%上昇し、14兆5000億ウォン(約116億3000万ドル)を記録した。
1兆1500億ウォンという純利益は、7430億ウォンというDow Jonesがまとめたアナリスト予測を上回ったほか、1976億ウォンの純損失を計上した第1四半期から強力な回復を見せている。
LGの業績は、ドルに対するウォン安によって押し上げられた側面はある。しかし、携帯電話および薄型テレビの販売実績の大幅な伸びも、好決算に貢献している。
LGは第2四半期、428万台という記録的な数の液晶テレビを出荷した。前年同期の出荷数は296万台だった。携帯電話の出荷数は2980万台で、前年同期比で8%、前四半期との比較では32%増加した。同社によると、タッチスクリーン搭載の新モデル「Cookie」が、特に顧客からの需要が高かったという。
7月から始まった現四半期について、テレビと携帯電話への需要が続き、売り上げは10%以上増加するとの見通しを示している。発光ダイオード(LED)バックライトを採用した新しい液晶ディスプレイテレビの投入により、薄型テレビ市場での同社のシェアはさらに拡大する見込みだという。また、2009年の携帯電話出荷数は世界全体で6%減となるものの、LG自体の出荷数は引き続き増加すると、同社では予測している。
LGは6月、2009年の同社の液晶テレビ出荷数が前年比70%増の1800万台になり、ソニーを抑えて世界2位の液晶テレビメーカーになるとの見通しを明らかにしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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