テネシー州メンフィスにあるメソディスト大学病院は米国時間6月23日、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が約2カ月前に肝臓移植手術を受けたことを正式に認めた。
メソディスト大学の移植施設でプログラムディレクターを務めるJames D. Eason博士の声明によると、Jobs氏は「順調に回復しており、予後良好」だという。Jobs氏は、「彼の血液型では、MELDスコア(model for end-stage liver disease:肝機能の悪化を示す評価手法)が最も高い患者で、ドナーを待つ順番待ちリストの中で最も重態だったことから、肝臓移植手術を受けた」という。Jobs氏は22日に、6カ月の医療休養を経て復帰した。
「肝臓移植の順番待ちは、カリフォルニア州などそのほかの州よりも短い」(Eason博士)
Eason博士は、今回の確認はJobs氏の承認を受けてのものとしながら、Jobs氏の手術の詳細についてこれ以上の情報は公開できないとして、患者の機密情報を守った。
Appleの関係者にコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
Jobs氏の肝臓移植に関する報道は、Wall Street Journalが6月19日付けで、情報筋を明かさずにJobs氏がテネシー州の病院で約2カ月前に移植手術を受けたと報じてから、一気に広がった。Jobs氏は2009年に入り、カリフォルニア州から、臓器ドナーを待つ順番待ちが少ないテネシー州に転居したといわれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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