Salesforce.comは米国時間5月21日、好調な2010会計年度第1四半期(2009年2月〜4月期)の決算を発表した。しかし、明るい見通しと暗い見通しが入り交じった今後の業績予測も明らかにしている。コスト削減の成果として利益予測は上方修正したものの、売り上げ予測は下方修正した。一方、Salesforce.comの繰延収入は予想よりも低かった。
Salesforce.comの発表によると2010会計年度第1四半期の売り上げは前年同期比23%増の3億490万ドル、利益は1840万ドル(1株あたり15セント)だったという。米金融アナリストらは、売り上げを3億470万ドル、1株当たり利益を11セントと予想していた。
Salesforce.comは声明で、同四半期中に3900件の新規顧客を獲得し、総顧客数は5万9000件に達したことを明らかにした。アナリストらは同社が第1四半期に不調に陥るものと予想していた。例えば、Piper JaffrayのアナリストであるMark Murphy氏は以下のように記している。
4月に企業活動が改善したとは思えない。(4月の業績は)2月および3月の需要が少なかったことと、契約更新時により低価格のメニューにシフトするケースが発生していることで相殺されている。
Salesforce.comの業績予測もまた今後の道のりが不安定であることを暗示している。同社は第2四半期について、売り上げが3億1200万〜3億1300万ドル、1株当たり利益が14〜15セントになるとの見方を示している。金融アナリストらは売り上げが3億1900万ドル、1株当たり利益が13セントと予想していた。
その一方で同社は通期の売上予測を下方修正し、12億5000万〜12億7000万ドルとした。1株当たり利益は59〜60セントの範囲とした。金融アナリストらは売り上げを13億ドル、1株当たり利益を55セントと予想していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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