UPDATE MicrosoftとTomTomは米国時間3月30日、互いを訴えていた特許侵害訴訟で和解に達したことを明らかにした。
和解の一環として、TomTomはMicrosoftの地図機能とファイル管理機能に関する特許保護のための金銭的補償をMicrosoftに対して行う。これらの特許は、TomTomのLinuxカーネル使用によって侵害されたとMicrosoftが主張していたものだ。同時にMicrosoftは、TomTomがMicrosoftに対する反訴の中で言及したTomTomの特許を利用できるようになる。この件で、MicrosoftからTomTomに対する支払いは行われない。
両社は声明の中で、今回の和解によって、TomTomの特許は「GNU General Public Licenseバージョン2(GPLv2)に基づくTomTomの義務に完全に準拠する形で」で保護されると述べている。また、和解の一環として、TomTomは今後2年間のうちに「2件のファイル管理システム特許に関連する機能を同社の製品から取り除く」ことになる。その間、TomTomの顧客は、今回の合意によってこれらの特許の下で保護されると両社は説明している。
和解期間は5年とされ、金銭面での具体的条件は公表されていない。両社は、Microsoftの地図機能に関する特許とTomTomの特許については、この期間中に訴訟を起こさないことで互いに合意している。またMicrosoftは、3件のファイル管理に関する特許について、TomTom製品を使用する顧客に対して訴訟を起こさないことに同意する。
Microsoftの次席法務顧問Horacio Gutierrez氏は声明の中で、「TomTomが、特許契約を結ぶことによって友好的な訴訟の解決を選択したことを歓迎する」と語った。
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