Intelは、「Netbook」という用語を今後も一般名称として使用するため、Psion Teklogixを相手取って、確認判決を求める訴訟を起こした。この訴訟により、Googleが「Netbook」という言葉を含む検索広告を禁止するという別の事実も明らかになった。
ネットブックとノートブックの違いは何なのか?Psion Teklogixによると、それは単に設計上の相違だけではないという。
Intelがカリフォルニア州北部の米連邦地方裁判所に提出した訴状によると、Psionは「ラップトップコンピュータ関連の文脈におけるNetbook商標の使用に関して2000年11月21日に発行された米国商標登録番号2404976の保有者だと主張している」
Intel、そしてDellを含む他社は、当然これに反対している。
「『Netbook』は、『Notebook』や『UMPC』などの用語と同様に、安価なコンピューティング機器群を表す総称で、広く使用されている一般名称だというのが私たちの見解だ」とIntelは米国時間2月25日、声明の中で述べた。
Intelは次のように続ける。「私たちは、『Netbook』という総称を今後も使用するために、今回の訴訟を起こした。私たちは、『Netbook』の使用は誰の権利も侵害しないということを明確に示す判決を求めている」
自らを「モバイルコンピューティングソリューション提供企業」と表現するPsion Teklogixは2008年12月以降、商標権を保有していることを理由に、『Netbook』の使用停止を求める書簡をメーカーや小売業者、ブロガーなどに送付している。Psion Teklogixの前身であるPsion PLCは1990年代、ASUSが現在販売している最小型ネットブック、CompalやOQOといった企業が販売しているクラムシェル型モバイルインターネット機器(MID)によく似た小型クラムシェルデザインの携帯型「オーガナイザ」を製造していた(写真参照)。
Psionは2000年の登録日以降、それが法的な要件であることは明白なのに、5年連続でノートPCにNetbookの商標を使用しなかった、というのがIntelの反論の一部だ。Intelによると、それはPsionのモバイルコンピュータが市場で成功せず、生産中止になったことが主な理由だという。
Intelは訴状の中で、「Intelはメーカーや小売業者に対し、『Netbook』という用語を使用するよう支援、扇動、もしくは誘導していた」とするPsionの弁護士からの書簡を引用した。
確認判決を求めるIntelの訴状には、GoogleがIntelに対して「広告文に『Netbook』という言葉を含む全ての広告を禁止する」と通知した事実も引用されている。これは、PsionがGoogleに対して訴訟を起こしたことが原因だ。この訴訟によって、「Intel(そして、全ての他社)が検索エンジンマーケティングを利用してネットブック分野のコンピュータを宣伝することが、即座に事実上不可能となった」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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