Lenovoは現地時間2月5日に第3四半期決算(2008年10月-12月)を発表し、約9700万ドルの損失を計上した。同社の社長兼最高経営責任者(CEO)のWilliam Amelio氏が辞任したことも明らかになった。
会長職にあったYang Yuanqing氏が、5日付けでAmelio氏に代わってCEOに就任すると、Lenovoは香港証券取引所に提出した書類に記している。Yang氏は会長に指名された2005年4月まで同社のCEOを務めていた。同氏は今後もエグゼクティブディレクターに留まる。
Amelio氏はLenovoとの3年契約が終了したことで今回の辞任となったが、2009年9月30日まで特別アドバイザーを務める、と同社は述べている。
また香港証券取引所に提出した別の書類によれば、Lenovoは2008年12月31日締めの第3四半期決算で9670万ドルの損失を計上した。前年同期には1億7260万ドルの利益を計上していた。
エントリーレベルのパソコンへと市場が変化したことや、価格競争の激化、通貨変動の影響を受けて、Lenovoの粗利益率は前年同期から5.4ポイント下落して9.8%になった、と同社は述べている。粗利益は前年同期比で48%減少し、3億5400万ドルとなった。
販売の落ち込みと相まって、利幅にかかるこうした圧力が第3四半期における損失につながったという。
IDCの発表によると、アジア太平洋地区のPC市場はこの10年で初めて前年比で減少に転じ、2008年最終四半期のユニット出荷数は5%下落して1720万台となったという。
Dellの幹部だったAmelio氏は、LenovoがIBMのPC事業部門を買収することで合意した翌年の2005年12月に、前CEOのStephen Ward氏に代わってLenovoのCEOに就任した。
Amelio氏の辞任に至るまでに、Lenovoは1月に経営管理職だけでなくサポート部門も対象に、11%にあたる2500人の人員削減を発表していた。事業再編の一環として同社は、中国、アジア太平洋地区、ロシアでの事業部を1つに統合する計画を明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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