Time Warnerが米国時間2月4日に発表した2008会計年度第4四半期(2008年10-12月期)の決算報告は、AOL部門の不振もあり、事前の予想よりさらに厳しい結果となった。
Time Warnerがこの日行った発表によると、AOLの第4四半期の売上高は前年同期から23%減の9億6800万ドルだった。前年同期と比べて、AOLの広告収入は18%減、加入者収入は27%減だった。また、19億ドルの営業損失も計上しているが、この大部分は営業権評価損に関連した22億ドルの非現金費用によるものだ。要するに、AOLが買収したBeboなど多数の企業は、Time Warnerが支払った金額ほどの価値などまるでなかったということだ。
2008年通期では、AOLの売上高は前年通期から20%減となる42億ドルで、加入者収入と広告収入の落ち込みが足を引っ張る形となった。加入者収入は31%の下落、広告収入は6%の下落だった。
だが、数の上ではAOLはいまだに驚くべき規模を保っており、米国での月間ユニークユーザー数は平均1億900万人に達している。それに、信じがたいことだが、同社にネット接続料を支払っているユーザーが今でも690万人いるのだ。
連結決算では、Time Warnerの第4四半期は160億ドル(1株あたり4.47ドル)の純損失となった。売上高は前年同期比3%減の123億ドルだったが、巨額の評価損により損益では赤字を計上することになった。こうしたさまざまな評価損がなければ、1株あたり23セントの黒字だったとTime Warnerは報告している。ウォール街のアナリストの平均予想は、1株あたり26セントの黒字だった。
通期では、Time Warnerは134億ドルの純損失となったが、売上高は2007年の465億ドルをやや上回る469億ドルだった。声明の中で、同社は株式併合の可能性にも言及している。
2009年について同社は、調整後の利益は1株あたり66セントの黒字だった2008年と同程度になるとの見通しを示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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