Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は、同社が米Yahoo全体を買収する新たな提案を行うのではないかとの憶測を一蹴した。
「Yahooとの買収交渉はすべて終わった」とBallmer氏は明言し、このことは何度となく言ってきたのに、一部の人はまだ「頭が混乱しているようだ」と付け加えた。
「われわれは最善を尽くした。もう次に向かって動いている」と同氏は述べた。
Ballmer氏がこう発言したのは、米国時間11月19日、Microsoft本社のあるレドモンドからさほど遠くないワシントン州ベルビューで開かれた、同社の株主総会の席上でのことだった。Ballmer氏の発言はウェブキャストでライブ放送された。Yahooに関しては、事前に用意した原稿では触れていなかったが、株主からの質問では真っ先にこの問題が持ち上がった。
Yahooが17日にJerry Yang氏に代わる新CEOを探していると発表したことで、憶測が再燃した。新CEOが決まり次第、Yang氏はCEOの座を退くという。
Ballmer氏の発言を受けて、Yahooの株価は19日午前の取引で約15%も急落し、9.79ドルにまで値を下げた。前日には、Yang氏退任のニュースを受けて同社の株価が日中の取引で16%急上昇していたのだが、わずか1日で急落する結果になった。
ただし、Ballmer氏はMicrosoftがYahooに新たな買収提案を行うという話は否定したものの、検索分野での提携という案は「興味深い可能性」として残っているとの考えを改めて示した。
「その件について積極的な話し合いはないが、われわれには極めてオープンな姿勢を取る用意はある」と、Ballmer氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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