連邦判事は、PsystarがAppleに対して提起した反トラスト訴訟を棄却した。この訴訟はPsystarにとって、今後も事業を継続するための重要な手段の1つだった。
AppleInsiderが取り上げた裁判所文書によると、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のWilliam Alsup判事は、Appleが反競争的商行為により、他企業がMac OS Xを搭載したコンピュータを販売するのを阻止しているとのPsystarの主張を退けたという。Psystarは、より説得力のある論拠があることを同判事に納得させるため、訴状を修正することは可能だが、同社はわずか20日間で同判決を覆せるか否かを判断する必要がある。
Psystarは4月からMac OSベースのコンピュータを販売してきたが、現在は法定制度の下で、Appleから非難を受けている。Appleは7月にPsystarを提訴している。一方でPsystarは、Appleに対する反トラスト訴訟を起こした。法曹関係者の中には、この反トラスト訴訟はPsystarにとって、Appleとの争いに勝ち、事業を継続する最大のチャンスと考える声もある。
しかし、PsystarはAlsup判事を納得させることはできなかった。同判事は、この裁判で問題となっている市場は1つの製品(Mac OS)によって独占されている、とのPsystarの主張を退けた。同判事は意見書の中で次のように述べている。「(Psystarが行った)一連の弁論では(中略)AppleのOSがあまりに独特的であるがゆえに、同OSには現実の、または、潜在的な競合製品が存在しない、との(Psystarの)反直観的な主張を裏付ける事実が提示されていない」
Psystarがより説得力のある論拠を見出せなければ、同社の反訴は正式に棄却される。その場合、Psystarは、同社がAppleの著作物や商標を侵害しているとのAppleの主張に対する自己弁護の準備に取り掛からなければならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」