ニュースメディアのBloombergは米国時間8月27日午後、Apple最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏について、執筆途中の死亡記事を誤って配信してしまった。同記事はただちに撤回されたが、ゴシップブログGawkerがその内容を入手した後だった。
同記事は長文で、単に事前準備されたJobs氏の死亡記事というだけでなく、記事内容を広げるために推奨される連絡先の一覧も含んでいた。この一覧には、Apple共同設立者Steve Wozniak氏、Oracle CEOのLarry Ellison氏、初期のAppleエバンジェリストGuy Kawasaki氏などが含まれていた。
同記事において、Jobs氏の業績を要約した部分は次のようになっていた。同氏は、「パーソナルコンピュータを電話と同じぐらい使いやすくし、アニメーション映画の制作方法を変え、消費者をデジタル音楽へと向かわせ、携帯電話を再構築した」という。
Bloombergがこのような記事を執筆していたということは、特に珍しいことではない。すべての大手メディアは、著名人の死亡記事を予め用意し、実際に死が訪れた際には一部を手直しするだけですむようにしている。こうすることで、ニュースを速報として出し、詳細をアップデートで追加するということができるためだ。
Bloombergはその後、27日中に撤回文を発表したが、同記事の内容については不明瞭なままにしている。「Apple Inc.に関する不完全な記事が、Bloomberg Newsによりニューヨーク時間の本日午後4時27分に意図せず公開された」と撤回分には書かれている。「この記事は、公開を意図していたものでは決してなく、取り消されている」(Bloomberg)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス