Amazon.comの電子ブックリーダ「Kindle」を採用する名門校がまた増えた。
「Christian Science Monitor」紙の報道によると、プリンストン大学が2008年秋からKindle版の教科書を提供すると発表したという。
Kindle向けの教科書を作るのは、イェール大学、オックスフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校に続き、プリンストン大学が4校目となる。米国には約2500校の4年制大学があり、Amazon.comにとってはまだまだ先の長い道のりだ。
だがKindleは、他の年齢層よりも大学生に対する訴求力が強いはずだ。
私は米国時間6月24日の記事で、7月11日に発売される「iPhone 3G」でデジタル書籍を購読できるかどうかがはっきりするまで、Kindleの購入を差し控えると述べた。もし、iPhoneで電子ブックが読めるのなら、おそらく私がKindleを購入することはないだろう。理由は単純で、iPhoneを買うほうがはるかに多くのものを得られるからだ。
だが、本を大量に読まなければならない大学生にとって、重い荷物から解放してくれるKindleはありがたい存在かもしれない。総重量10.3オンス(約292g)のKindleにはおよそ200冊分の書籍を保存でき、5kg近くにもなるような何冊もの教科書を持ち運ぶ必要がなくなる。
必要なテキストを探すのに、いちいち本のページをめくらなくても、Kindleの検索機能で即座に見つけることができる。さらに、テキストの強調表示や注釈の書き込みも可能だ。
私が学生だったのはずいぶん昔のことだが、学期初めの9月と1月には、教科書を購入するために長い行列ができていたのを覚えている。それに比べて、Kindleでは無線サービスが利用でき、どこにいてもウェブから書籍をダウンロードできるのだ。
当時Kindleがあったなら、私は喜んで購入したことだろう。
(追加情報)Amazon.comの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏は、プリンストン大学の卒業生だ(1986年卒)。この情報は、同じくプリンストン大学卒業生(2006年卒)であるCNET NetworksのCaroline McCarthyから得た。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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