電気スポーツカーがついに商用生産に入った。
Tesla Motorsは米国時間3月17日、オール電気のスポーツカー「Tesla Roadster」の商用生産を開始した。しかし、まだ量産は行っていない。現在、Teslaは1週間に1〜2台のペースで生産しているが、徐々に生産台数を増やしていき、2009年初頭までに月産100台前後を目指している。
これまでに900人以上がTesla Roadsterを予約しており、その中には音楽バンドRed Hot Chili Peppersのベース担当であるFlea氏や俳優のGeorge Clooney氏、Dustin Hoffman氏、Arnold Schwarzeneggerカリフォルニア州知事などの著名人も含まれている。Roadsterの価格は9万8000ドルと高額だが、それだけ支払えば、わずか4秒間で時速60マイル(約97km)まで加速するツーシーターの電気スポーツカーが手に入るのだ。Teslaは、ロサンゼルスとノーザンカリフォルニアの2カ所にディーラーを所有している(Teslaはすでに同社会長のElon Musk氏にRoadsterの最初の1台を提供しているが、それは商用リリースとは見なされていないようだ)。
Teslaは、電気自動車に対する関心の回復に貢献した。同社は、同じく電気自動車の販売を目指す他企業のように低価格車を発売するのではなく、当初から最上位モデルに的を絞り、さらに最初にスポーツカーを発売すると決めていた。後から考えれば、それは納得のいく決断だった。(電気自動車用の)バッテリがかなり高額な上に、電気エンジンの強みの1つは加速力だからだ。
Teslaは2006年7月にプロトタイプを披露し、2007年半ばまでに発売にこぎつける計画を立てた。しかし、トランスミッション(変速機)など、複数の部品に技術的問題が発生したために発売が延期された。また、同社は2007年末に経営陣の改革も行った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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