Microsoftは米国時間11月26日、ロシアに計画しているデータセンターをイルクーツクに置くかどうかについてはまだ話せる段階にはないとしたうえで、シベリア地方政府と覚え書きを交わしたことを認めた。
「Microsoft Russiaはロシアにデータセンターの建設を検討しているが、建設地選定の最終段階には全くない」(同社の声明文)
同社はデータセンターの建設ラッシュで、ワシントン州クインシー、テキサス州サンアントニオ、アイルランドのダブリンに続き、最近、シカゴでの建設計画も発表していた。
こうした大規模なサーバファームの建設はWindows Live事業向けだけでなく、Office、SharePoint、Exchangeなどの製品にサービスを追加していくためでもある。
同社でデータセンターサービスのシニアディレクターを務めるMike Manos氏は「Microsoftでは、すべての製品グループがオンラインコンポーネントを持つべく動いている。データセンター計画はその延長線上にある」と述べる。同氏の役割はサーバの処理能力が成長の「足かせ」にならないようにすることだという。
同氏は先頃行われたインタビューで「インフラの制約で成長できないという事態は、誰だって願い下げだろう」と述べている。
Manos氏によると、同社では、水と電力の供給力、電力料金、データ通信用ファイバの容量など、35の評価項目に基づいて建設地点を選定しており、世界全体から各地域に至るまで色分けした地図が用意されているという。
「世界を、文字通り、赤から緑に色分けしてある」
同社がこれまでに選定した地点は、いずれも、他にはない特徴を持っている。たとえば、サンアントニオでは再利用水を使っているが、これは環境的によいというだけではない。
「データセンターは大量の水を使う。再利用水は水道ほど高くないのだ」と同氏は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」