Acerが再びHewlett-Packard(HP)を特許の侵害で訴えた。両社は知的財産をめぐり2007年に入ってから法廷闘争を続けており、今回の訴訟によって両社の衝突は度を増したことになる。
Acerは米国時間10月30日付けでウィスコンシン州の連邦地方裁判所と米国国際貿易委員会に訴状を提出し、サーバ、PC、周辺機器関連の特許が侵害されたとして、HPに対抗訴訟を起こしたと主張している。HPは本件について、コメントを差し控えている。
HPは2007年3月、読み書き式光学ドライブ、ノートPCの電源管理、デジタルバスの配置などに関する特許5件をめぐり、Acerを提訴した。連邦地方裁判所と米国国際貿易委員会に提出された訴状の中で、HPは米国内へのコンピュータの輸入差し止めをAcerに求めていた。
さらに、それから1カ月もたたないうちに、HPはビデオコントロールや熱管理の特許4件の侵害をAcerに対して、新たに主張し始める。ところが7月にはAcerが対抗訴訟を起こし、HPがアンテナやDVD-ROMヘッド技術の自社特許を侵害したと主張した。
法廷闘争をさかんに繰り広げる両社はともに現在、本業のPC販売が好調だ。HPはここ1年間、世界販売台数1位の座につけており、ここのところの四半期決算も堅調だ。
一方のAcerも、米国では市場シェアを2桁台の成長率で拡大し続けている。8月には、世界3番手の座を争うLenovoへの対抗策として、Gatewayの買収を発表した。現在、LenovoとAcerは接戦している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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