サンフランシスコ発--「Second Life」の仮想世界を初めて試す人の多くは、画面上で粗っぽい3D画像がぎこちなく動くのを見て顔をしかめる。だが、Intelの最高技術責任者(CTO)Justin Rattner氏は、期待から口元をほころばせている。
Intelは常に、人々が新しいPCを購入する理由になるものを探し求めている。IntelがSecond Lifeや似たような3D仮想世界に期待するのもそのためだ。仮想世界の技術は、今はまだ主にオタク向けという段階にとどまっているが、筋肉ムキムキの海兵隊員がエイリアンを吹き飛ばすビデオゲームより幅広いユーザー層を獲得する可能性を秘めている。
サンフランシスコで開催された「Intel Developer Forum」で、米国時間9月20日に講演を行ったRattner氏は、同様に重要な点として、仮想世界はPCとサーバの両方に高い処理能力を要求することになる、と述べた。
Intelはまた、プロセッサに負荷をかけるさまざまな技術にも大きな期待を寄せている。具体的には、すでに実用化が進んでいる音声および動画ストリーミングや、本格的な普及を待つ音声認識などだ。
Rattner氏は統計を示し、PCでウェブを閲覧している最中、メインプロセッサの使用率は最大20%に跳ね上がるのに対し、グラフィックプロセッサの使用率は1%すら超えないと指摘した。
しかし、Second Lifeを実行すると、粗っぽい3D画像の現状でさえ、メインプロセッサで使用率は70%に上がり、グラフィックプロセッサでは35〜70%まで上昇するという。「Google Maps」のウェブサイトや「Google Earth」のソフトウェアなら、使用率はその半分程度になる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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