米Yahooは米国時間5月30日、米証券取引所委員会(SEC)に提出した書類で、同社の最高技術責任者(CTO)であるFarzad Nazem氏が辞任することを明らかにした。
Yahooのウェブサイトによると、1996年にYahooに入社したNazem氏は、同社を退職する意向だという。Nazem氏は6月8日をもって退職する予定となっている。
45歳のNazem氏は6カ月前、Yahooの3つある主要事業部のうちの1事業部のトップに任命されたばかりだった。NASDAQに上場している同社の株価の終値は28.38ドルで、その後の時間外取引で28.24ドルに下がった。
主要ライバルであるGoogleに追いつこうとするYahooは現在、大きな変化を経験している。2006年12月には、経営陣の入れ替えにより、最高執行責任者(COO)とエンターテインメントグループのトップが同社を去った。その一方で、Googleは検索と広告の両分野でYahooを上回った。Yahooの第1四半期の利益は、前年同期と比べて11%減少した。Yahooの同期の売り上げは16億7000万ドルで、36億6000万ドルの売り上げを報告したGoogleの半分以下となっている。
Yahooは、2007年2月に開始した最新の広告プラットフォームにより検索からの利益の増加を狙っていた。Nazem氏によると、このプラットフォームの運用が始まるのを待って引退することにしていたという。
Nazem氏が引退した後は、同社の共同設立者であるJerry Yang氏がCTO職を暫定的に引き継ぐ予定となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力