ビデオゲーム反対運動を行っているJack Thompson氏が、ゲームブログサイト「Kotaku」の親会社であるGawker Mediaを訴えた。GamePoliticsが報じている。その理由は、Kotakuに掲載されている読者からのコメントに対して、Thompson氏が「恐怖を抱かせるもの」であると感じ、KotakuとGawker Mediaにウェブサイトから削除するよう求めたがこれを拒否したためという。Thompson氏は、フロリダ州南部地区連邦裁判所に提訴している。
Thompson氏はマイアミ州在住の弁護士で、長い間、ビデオゲームとそれが子供たちに及ぼす恐れのある悪影響を撲滅するために戦っている。だが、4月に発生したバージニア工科大学の銃乱射事件の後、この事件の根本的な原因はゲームだと即座に指摘したことで、悪評を買っている。Thompson氏は、銃乱射事件の日に自らFox News Channelに登場して「数分もしないうちに」、Thompson氏の意見を批判した編集者Brian Crecente氏のブログ記事にKotakuの読者のコメントが投稿され始めた、と主張している。
だがこれは、Thompson氏が新たに訴訟を起こすというわけではない。Thompson氏は3月、フロリダの弁護士協会であるFlorida Barを相手に訴訟を起こしている。同氏は、さまざまな形の「攻撃的な左派政治運動」について言及している。その後、フロリダ州最高裁判所の全メンバーに訴訟の対象を広げている。Thompson氏は26日、正式にGawker Mediaを被告に加えた。その結果として、訴訟は現在、John B. Thompson氏対The Florida Bar、R. Fred Lewis氏、Charles T. Wells氏、Harry Lee Anstead氏、Barbara J. Pariente氏、Peggy A. Quince氏、Raoul G. Cantero氏、Kenneth B. Bell氏、Dava J. Tunis氏、Gawker Mediaとなっている。
KotakuのCrecente氏は、Gawker Mediaが被告側に加わったことを認めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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