連邦裁判所が米国時間3月22日、NTPが起こしたPalmに対する特許侵害に関する訴訟手続きを中止とし、まずはPalmの勝利となった。
バージニア州東部地区連邦地方裁判所のJames R. Spencer判事が下した判決によると、Palmは、今回の訴訟の対象となっていたスマートフォン「Treo」「Palm VII」「Palm i700」「Palm Tungsten」の各製品ラインを、引き続き販売することができる。少なくともNTPが保有する無線を使用した電子メールに関する特許を、Palmが侵害しているかどうかを米国特許商標庁(PTO)が判断するまでは有効だという。これに付随するすべての追加の開示、申し立て、証言もNTPの特許の有効性についてPTOの判断が下されるまで一時保留されることになった。
Palmはもともと1月31日に訴訟手続き中止の申し立てをしていた。
Palmのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルカウンセルであるMary Doyle氏は声明で、「訴訟手続き中止という裁判所の決定に非常に満足している。PTOによるNTP特許の調査により、NTPの保有する特許がすべて棄却され、本件に関しこれ以上訴訟を進める必要がないという判決が確定することを望み、期待する」と述べた。
NTPからは、控訴するつもりかどうかコメントを得られなかったが、声明を発表し、「NTPの特許が有効であることに変わりはない。連邦裁判所は以前NTPの特許を是認しており、(PTOによる)継続中の再調査は、控訴も含め連邦裁判所における手続きの1ステップにすぎない」と述べた。
故Thomas Campana氏が保有する無線を使用した電子メールシステムの特許に関連する知的財産権を主張するNTPが、最初にPalmを訴えたのは2006年11月である。NTPは2006年初め、RIMとの特許侵害訴訟において6億1250万ドルで和解している。
22日は裁判所の判決とともに、Palmの四半期の業績が発表された。売上高とTreoの販売台数は増加したが、利益は減少した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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