ワシントン州レッドモンド発--Microsoftの社内向けサイエンスイベントが米国時間3月6日から開催されている。しかし、同社の従業員が見学するのはその翌日以降になるようだ。
前年までとは異なり、Microsoftは2007年の「TechFest」の初日を約300人の社外見学者に公開した。同社顧客、提携企業、政府関係者、報道陣らが、同社の800人体制の研究部門による多数のプロジェクトを最初に見学した。7日と8日はMicrosoft従業員向けに公開され、一般に公開されたものに加えて、6日には展示されなかったプロジェクトも披露される予定。
Microsoftは、同社のさまざまな製品グループに所属する従業員らに対し、同社の研究目的やその技術をどのように将来の製品に生かしていくかを理解してもらうためにTechFestを開催している。
今回展示されたプロジェクトの1つに、「World-wide Telescope」というものがあった。これはPCで強力な地上望遠鏡を模倣しようというものである。ソフトウェアを使って「Sloan Digital Sky Survey」や、NASAの「Hubble Space Telescope」などの画像の一部を利用して膨大な数のデジタル画像を描写する。
研究者であるCurtis Wong氏は見学者らに対し、Microsoftのレッドモンドキャンパスから徐々に遠ざかって地球を表示し、さらに銀河系を超えて、北斗七星や他のいくつかの銀河系を眺望の利く場所から眺めるというデモを行った。
Microsoftの研究部門を率いるRick Rashid氏は、MSNの「Virtual Earth」が地球を対象にしていることを、同プロジェクトでは宇宙を対象にしたものであると述べた。
「スタートレック」の大ファンだと自称するRashid氏は、「家にいながら、宇宙を探索することができるなんてすばらしいと思う。それ以外に宇宙に行く方法は私にはなさそうだから」と述べた。
またMicrosoftは6日、ワシントン州レッドモンドの研究所所長であるDan Ling氏が引退することを発表した。Ling氏は、Microsoftに15年間勤めてきた。同社に入社して10年になるHenrique Malvar氏が同氏の後を引き継ぐ予定。Malvar氏は同社最大規模である同研究所のマネージングディレクターに就任する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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