企業や消費者がMicrosoftの新OS「Windows Vista」の導入を進める中、ある疑問を投げかける声が次第に大きくなっている。その疑問とは、Vistaの価格はなぜ米国よりも英国の方がはるかに高いのか、というものだ。
この問題に対する怒りにあおられる形で、英政府のウェブサイトに電子的な陳情の窓口が開設され、国民の署名を受け付けている。現地時間2月23日午前に大勢がアクセスして署名し、丸1日たたないうちに1250以上の署名が集まった。
陳情の窓口は、政府のウェブサイトの10 Downing Streetセクションに設置されており、受付が締め切られる4月20日の後、英国首相の執務室に送付される。この陳情では、Tony Blair首相に対し、Microsoftに圧力をかけて「英国でVistaに高すぎる値段を付けるのをやめさせる」ことを求めている。
陳情では、「米国人と英国人がWindows Vistaに支払う代金の途方もない格差」を指摘し、「Windows Vista Ultimate」エディションの価格が英国では683.80ドル(350ポンド)なのに対し、米国では293ドル(150ポンド)だと主張している。
Vistaの小売価格は均一ではないため、これらの数字がどこから引用されたのかはわからない。例えば、Amazon.comとAmazon.co.ukでの希望小売価格を見てみると、Vista Ultimateエディションの場合、米国では399.99ドル(203ポンド)に設定されている一方、英国では722.85ドル(369.99ポンド)となっている。
陳情の目的を分かりやすく伝えるため、発起人らは、米国と英国のVistaで最も価格がかけ離れているエディションを取り上げた。
大ざっぱに言って、Vistaの多くのバージョンでは、英国では米国のほぼ2倍の値段が付いている。しかし、「Windows Vista Home Basic」エディションのアップグレード版の場合、米国では159ドル(81ポンド)だが、英国では193ドル(99ポンド)で、英国での割り増し分はほぼ20%程度だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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