通販企業向けデータベースの構築・運営を展開するアバカス・ジャパンはこのほど、複数の通販会社を利用する消費者(マルチバイヤー)のチャネル動向調査を実施、結果をまとめた。
調査によると、通販利用時の情報収集チャネルは「無料の通販カタログ(82%)」が最も多く、次いで「ウェブサイト(60%)」、「ダイレクトメール(DM、29.6%)」となり、恒常的にウェブを利用するマルチバイヤーにとっても、通販カタログやDMなどの紙媒体が強力な認知チャネルとなっていることが分かった。
しかし申し込みチャネルとしては「ウェブ(PC)」を利用している人の割合が電話やハガキ、ファクスなどと比べ突出して高く、約90%に達している。
利用チャネルを年齢別にみると、50代ではテレビなどの「マス・アナログ」、紙媒体やチラシ、DMなどの「アナログ」が多く、若い層になるつれウェブの利用率が高まる。ただしウェブとメールなどをミックスした形の「ダイレクトウェブ」は年齢にかかわらず、まんべんなく利用されている。
また世帯年収別では、年収1200万円以上の高所得世帯はダイレクトウェブ、アナログチャネルを利用する割合が高く、年収300万円未満の低所得世帯はダイレクトウェブの利用割合が少ない。
利用回数および利用社数でみると、ウェブ、ダイレクトウェブのチャネル利用者は利用回数、利用社数ともに多いが、アナログチャネルの利用者は利用回数、利用社数ともに少ない。
そのほか、利用経験のある、もしくは興味のある会社からカタログやDMが送付されてきた場合の開封率は9割と非常に高く、利用経験のない会社からでも興味を持たれるものであれば約7割が開封することが分かった。特にダイレクトウェブ、アナログのチャネルの利用者は、ほかのチャネル利用者に比べて開封率が高く、通販に対して積極的であることが伺える。
調査はインタースコープによるパネルを利用したインターネットリサーチで行ったもの。調査対象は2004年12月から2006年11月の間、通販利用が5回以上で利用した通販会社が2社以上の30代、40代、50代の女性各200人、合計600人。
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