小売大手のWal-Mart Storesが、MicrosoftおよびNovell--Microsoftと提携したLinuxディストリビュータ--とウェブサイト運営に関する契約を結ぶことを、Wal-Martの幹部が明らかにした。
MicrosoftとNovellは米国時間1月23日、MicrosoftのソフトウェアとNovellの「SUSE Linux Enterprise Server」に対するサポート保証の両方を購入した顧客として、新たにWal-Martの名が加わったと発表した。
両社が設定した会見の席上で、Wal-Martのシニアバイスプレジデント兼最高技術責任者を務めるNancy Stewart氏は、Wal-Mart、Microsoft、Novellの3社が協力するプロジェクトについて、詳細の一部を明らかにした。
Stewart氏によると、Wal-Martは世界市場に向けてウェブサイトの拡充を行っている最中だという。2006年11月に発表されたMicrosoftとNovellとの提携は、このプロジェクトにとって「格好のサポート体制」を提供してくれる、とStewart氏は語った。
同氏によると、Wal-Martは現在「Red Hat Linux」を使用しているが、ウェブサイトの拡充では「Windows Server」とSUSE Linux Enterprise Serverを採用する見込みだという。
「それが当社の目指す方向であり、目標だ。しかし、当社の前進を阻む障害にぶつかった場合、その解決策を考えるのはMicrosoftとNovellにお任せする」とStewart氏は述べた。
Microsoftは提携関係を通じて、NovellをLinuxプロバイダとして優先的に扱うとともに、両社製品をうまく連携させることを目指している。Microsoftは、自社製品とNovellのLinuxの両方を使用している顧客に対して、SUSE Linux Enterprise Serverのサポートサービスを受けられるクーポンを提供するほか、特許侵害訴訟を起こさないと言明している。
Wal-Martは、年間売上3150億ドルを誇る小売業の世界最大手で、すでにMicrosoftの顧客として名を連ねている。Stewart氏によれば、数年にわたる両社の関係は「素晴らしい」ものだったという。
Stewart氏はまた、Novellとの提携における知的財産権保護条項のおかげで、安心してLinuxの活用を拡大できると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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