消防署の調査によると、先週末カリフォルニア州在住の男性が大やけどを負った事件の出火原因は携帯電話ではなかったという。
バレーオ消防署は米国時間1月18日、Luis Picasoさんの体の50%以上に2度〜3度の重症度のやけどを負わせた13日夜の火事の原因は、携帯電話の故障ではなかったことが判明したと発表した。
今週に入ってから、消防署隊員らはPicasoさん(59歳)の右ポケットに入っていた携帯電話「Nokia 2125i」が出火原因であると推測していた。しかし、Nokiaのエンジニアがバレーオに向かい、携帯電話を検証したところ、携帯電話の電気回路に故障箇所はなく、バッテリもまだ機能していたことが明らかになった。
バレーオ消防署の捜査主任および広報担当を務めるWilliam Tweedy氏は、携帯電話の検証に立ち会ったという。
「バッテリを付け直すと、携帯電話はまだ起動することができた」とTweedy氏は述べた。「バッテリが故障しているか携帯電話の回路がショートしていれば、もう動作しないはずだ。しかし動作したため、携帯電話は発火原因ではないと断定することができた」(Tweedy氏)
Tweedy氏は、他に唯一考えられる出火原因は、たばこ、マッチ、ライターなどたばこに関連する何らかの物質であると述べた。出火現場にそのような物質は発見されなかったが、Tweedy氏によると火災が激しかったため、すべての証拠が焼失してしまった可能性があるという。
出火当時、Picasoさんはナイロンおよびポリエステル製の衣服を着用していた。こうした衣類は可燃性の非常に高い素材であるため火の回りが早かったと思われる。またPicasoさんはプラスチック製のいすに座っていたため、それも火災を大きくする要因となったとTweedy氏は述べた。
Picasoさんはサクラメントのカリフォルニア大学デービスメディカルセンターに入院中で、重症だが容体は安定しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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