通信社のReutersは、デジタル写真に加えられた変更点を検出できるようにするため、Adobe Systemsとキヤノンの2社と連携していく予定だという。Reutersで最高経営責任者(CEO)を務めるTom Glocer氏が先週、自身のブログで明らかにした。
Reutersは2006年になってから、フリーランスの写真家が撮影したベイルートの爆弾現場を収めた写真に加工がなされていたことが判明し、同社のイメージに傷がついた。同社としては今後、このような事態を未然に防ぎたい意向だ。
Glocer氏はブログに、「写真の編集担当がデジタル写真に加えられた変更点の監査証跡を確認できるソリューションを、Adobeとキヤノンとともに開発していく予定だ。このことを本日発表できることを光栄に思う。監査証跡は永久的に写真に組み込まれ、写真の正確さを保証する」と記している。これは同氏が12月11日、イスラエルのテルアビブで開かれた「Globes Media Conference」で行ったスピーチを書き起こしたものである。
Glocer氏は、「われわれの作業に完全な透明性を持たせるため、技術面からのソリューションを追求した。透明性こそわれわれが大切にするものであり、これまでもそうだった。この取り組みが、編集担当とわれわれのニュースの読者に安心を与えるものとなることを望んでいる」と述べ、「われわれは透明性と真実を重要視している」と語った。
Glocer氏によると、信頼性という問題は、プロだけではなく一般市民もコンテンツを提供する「市民ジャーナリズム」の世界において、ますます重要になっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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