米国時間6月7日、アドウェア企業の180solutionsとHotbarは、合併して「Zango」という名前の企業を設立することを発表した。
ワシントン州ベルビューに拠点を置く180solutionsは、ユーザーがウェブ検索を行った際にポップアップ広告を表示するソフトウェアで、新社名の元になった「Zango Search Assistant」を開発している。一方、ニューヨークに拠点を置くHotbarは、MicrosoftのInternet Explorer、Outlook、Outlook Expressに対応した、広告付きのツールバーを提供している。
180solutionsとHotbarは共同声明の中で、「今回の合併によって、広告の取り扱いを増やすことが可能となる。また、タイミングよく広告を配信するというZangoのモデルを利用することによって広告主がターゲットにする潜在顧客の幅を広げることさえも可能になる」と述べた。
ZangoとHotbarは、広告の表示と引き換えに、ビデオ、ゲーム、ツールといったコンテンツにアクセスできるようにするソフトウェアだ。しかし、スパイウェア対策プログラムは、ZangoとHotbarの双方を「危険な」ソフトウェアであると位置付けている。
180solutionsとHotbarは、コンシューマーのスパイウェアに対する認識の高まりと、当局のスパイウェア摘発強化という逆風にさらされている。またいずれの企業も、自社製品が悪質なテクノロジに指定されたことを巡り、セキュリティソフトウェア会社との間で法廷闘争を続けてきている。一方、反スパイウェア団体は、180solutionsに対して公式に苦情を申し立てている。
新会社Zangoはベルビューに拠点を置き、HotbarとZangoの双方を提供し続けることになる。Zangoによれば、何百万という人々がこういったアプリケーションを使用しているという。なお、合併条件については明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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