Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間4月12日、第1四半期の業績を発表した。同期は売上高が70%急増したほか、引き続きプロセッサ製品の市場シェアも増加したという。
同社の第1四半期(3月26日締め)の売上高は13億3000万ドルで、前年同期の7億8000万ドルから大幅に増加し、Thomson First Callが集計したアナリストの予想平均値にも達した(昨年の売上高のなかには、12月にAMDからスピンオフしたフラッシュメモリメーカーSpansionの売上高4億4700万ドルが含まれていなかった)
また、同期の利益は1億8500万ドル(1株あたり38セント)で、1株あたり30セントというアナリストの予想平均を上回った。AMDは昨年第1四半期に、Spansionの業績不振を理由に、1700万ドルの損失を計上していた。
AMDは、Athlon 64とOpteronの売上げが好調だったことから、全体の業績が改善したと説明。一方Intelは3月初めに、市場の鈍化ならびに市場シェア低下を理由に、第1四半期の売上高が予想を下回ると注意を呼びかけていた。
AMDは、デスクトップ、ノートPC、サーバ用の各プロセッサの市場で、市場シェアを伸ばしたと考えていると、同社の最高財務責任者であるBob Rivet氏は決算発表の電話会議の中で説明した。なお、市場調査会社のMercury Researchでは通常AMDとIntelの四半期決算発表から約1カ月後に、その期の市場シェアを公表している。Intelは来週決算発表を行うことになっている。
「われわれは引き続き、この業界で最も重要な市場でシェアを拡大できる力があることを示している」とAMD会長兼最高経営責任者のHector Ruiz氏は述べている。
市場シェアの増加に加えて、AMDは製品の平均販売価格を上げることにも成功していると、同社のHenri Richard氏(エグゼクティブバイスプレジデント、最高販売・マーケティング責任者)は述べている。第1四半期には同社製プロセッサ全体の平均販売価格が7%の伸びを記録したが、これは主にデスクトップおよびモバイル用の各チップの価格が上昇したためだった。同社はIntelに圧力をかけるために、期中にOpteronプロセッサの価格を引き下げたとRichard氏は指摘した。
第2四半期の業績については、AMDは売上がほぼ同じかわずかに減少すると予想している。PCやプロセッサメーカーにとって、第2四半期は例年、最も(製品)動きが鈍い四半期となっている。
AMDの幹部に質問した金融アナリストの間では、この第2四半期の動きについての関心が特に高かったが、これはIntelが今年後半に予定するデスクトップ、モバイル、サーバ用プロセッサの新製品投入を控え、在庫を一掃する目的で価格を大幅に引き下げると多くのアナリストが考えているためだ。
AMDによると、Intelはすでにローエンドの製品に関して価格設定変更の動きを見せているという。「だれも買いたがらないような製品については、大幅な価格切り下げが見られる」とRichard氏は指摘した。しかし、Intelが同期中にさらに大幅な値下げを行うかどうかという点については、AMDは考えを明らかにしなかった。なお、Intelは来週決算発表を控えていることを理由に、価格戦略に関するコメントを差し控えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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