Googleの最高財務責任者(CFO)George Reyesは米国時間2月28日、Merrill Lynch主催の投資家カンファレンスで講演し、オンライン広告の成長率が鈍化しつつあり、これが同社株の見切り売りにつながっていると述べた。
同氏によれば、エンジニアたちが広告システムを完成させてから、Googleは18カ月間、急速な勢いで成長してきたという。また同氏は、現在のGoogleには「有機的成長への道だけが残されており、今後はトラフィックおよび収益の拡大が必要になる。われわれの成長率が四半期ごとに鈍化していることは明らかだ。われわれは売上を得るための代替策を見つけ出さなければならない」と語った。
オンライン広告から得られる売上額はピークに達したのかと質問された同氏は、「われわれは、大数の法則に基づいて物事を捉えられるレベルに到達しつつある。(60億ドルという2005年の売上高は)大きな数字だ。しかし、いつかは、この成長も鈍化するだろう。では、成長は突然鈍化するものなのだろうか。私はそうは思わない。売上を改善する方法はあるだろうと考えている。なので、私は現状を全く悲観的には捉えていない。Googleは今後も大きく成長できると思う。問題は、それがどの程度のスピードになるかだ」と答えた。
「広告収入は、今もわれわれの売上高の約97〜98%を占めている。投資家からは『この状況ではリスクが高い。サービスの多角化が必要なのではないか』という意見をよくもらう。いずれはサービスの多角化も行うというのが、われわれ経営陣の統一見解だ。しかし今のところは、計り知れないほど大きなチャンスがある。検索業界も検索技術もまだ始まったばかりと見る人も多い」(Reyes)
サンフランシスコで無償の無線インターネット網を展開する試みについて尋ねられたReyesは、「われわれは、1年半ほど前に電力線ブロードバンドにも同様の投資をしている。これらの取り組みはどれも興味深い実験だと考えている」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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