Microsoftが米国時間26日に発表した第2四半期の決算は、ウォールストリートの予測とほぼ一致する内容となったものの、Xbox 360の部品不足が災して売上高が予想を若干下回った。
同社によると、同期(12月31日締め)の売上高は118億3000万ドルで、利益は36億5000万ドル(1株あたり34セント)になったという。税制上の優遇措置が1株あたり1セントあり、これが利益を押し上げた。なお、前年同期は売上高が108億2000万ドルで利益は34億6000万ドル(1株あたり32セント)だった。
First Callがまとめたアナリストの予想平均値は、売上高が119億6000万ドル、利益が1株あたり33セントとなっていた。Microsoftが10月に発表した同期の見通しは、売上高119〜120億ドル、1株あたり利益32〜33セントだった。
同社の株価は時間外取引でやや値を上げ、同26日の終値より43セント(1.6%)高い26ドル93セントで取り引きされていた。
Microsoftによると、同四半期はPCへの需要が好調だったという。
同社は、売上高が予想を下回った原因として、同四半期に発売したXbox 360の部品不足を挙げた。MSNも予想をわずかに下回ったが、いっぽう同社のサーバ/ツール事業部の業績は予想を上回った。また、Windowsクライアント事業部およびOffice事業部の業績もほぼ予想通りだった。
MicrosoftのシニアディレクターColleen Healyは、「確かに、ホーム/エンターテイメント事業部などの影響で、全体の売上高は予想を若干下回った。確かに一部で部品不足はあったが、すでにこの問題は解決したと考えている」と語った。
Microsoftによると、同社は同四半期に150万台のXbox 360を販売したという。内訳は北米市場が90万台、欧州/中東/アフリカ市場が50万台、そして日本市場が10万台だった。
「部品不足が原因でXboxの販売台数はわれわれの予想を下回った」と最高会計責任者のScott Di Valerioはアナリストとの電話会議のなかで説明した。「ただし、これは製造に関わる短期的な課題だと考えている」(Di Valerio)
またMicrosoftは、Xbox 360の発売後90日間における販売台数の予想も引き下げた。同社はこれまで、この90日間で最大300万台を販売できると期待していたが、今回これを250万台とした。なお、同社では6月末までに450万〜550万台を販売できると予想している。
さらに同期には、2つの新規事業部門が初めて黒字に転換した。「ビジネスソリューション部門とモバイル部門が、設立後初めて黒字に転じた」(Healy)
中規模企業にビジネスソフトウェアを販売するビジネスソリューション事業部では1000万ドルの営業利益を計上した。またモバイル事業部でも営業利益が2000万ドルとなった。
Microsoftは通年の売上予測を若干上方修正し、11〜12%の成長が見込めるとしている。これまでの予想成長率は10〜12%だった。「主要部門の成長が期待できると思っている」(Healy)
同社はさらに、過去最大規模の株式買い戻しも実施し、77億ドル相当を超える株式を買い戻した。ただし、その結果として現金残高が減少し、6月末時点で378億ドルだった現金および短期有価証券残高は、同四半期に347億ドルへと低下した。
Microsoftは今四半期について、売上高109億〜112億ドル、1株あたり利益32〜33セントと、アナリストの予測とほぼ一致する結果になるとしている。なお、アナリストらは売上高が109億9000万ドル、1株あたり利益が33セントなると予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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