ヤフーは2月28日、バリューコマースと事業提携および資本提携し、同社の株式を公開買付け(TOB)にて取得すると発表した。これによりヤフーは、バリューコマースを子会社化し、アフィリエイトマーケティング事業に進出することになる。
バリューコマースのアフィリエイト事業における広告配信は、1日3億3000万インプレッションを超えており、「アフィリエイトネットワークとしては国内最大規模」(バリューコマース)だという。ヤフーでは、アフィリエイトを手がけることにより、オークション事業やショッピング事業のユーザー数を拡大させるとともに、各サービスとのシナジーを追求して利用者の満足度向上を図りたいとしている。
ヤフーがTOBにて取得するのは、バリューコマースの普通株式4万1971株。これは、バリューコマースの発行済株式総数からバリューコマースが保有する自己株式7株を控除した7万6523株のうち、54.85%にあたる。TOB期間は3月1日から4月11日の42日間。買付け価格は1株につき26万571円で、ヤフーは109億3600万円を投資する。
なおヤフーでは、バリューコマースの主要株主である同社経営陣や投資ファンド等から、今回のTOBに関する内諾を得ているとしている。また、今回の提携によってバリューコマースの経営陣やビジネスビジョン、現行業務が変更されることはないとしている。
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