LinuxベンダーのRed Hatは米国時間3月28日、第4四半期の業績結果を発表した。Red Hatの同四半期における純利益は前年同期比131%増の2730万ドル、1株あたり利益はアナリストの予測より1セント多い13セントだった。
2月28日締めの第4四半期に同社が計上した売上高は前年同期比37%増にあたる7870万ドルだった。これは、Thomson First Callが集計したアナリストらの平均予想7830万ドルを上回る額である。また、アナリストらが予想していた1株あたり利益は12セントだった。
Red Hatは、自社の業績に関して強気の評価をしている。「この1年間の業績は、われわれが成長していく力を有していることの裏付けである」と同社の最高財務責任者(CFO)Charlie Peters氏は声明文で述べている。収益性を測定する重要な指標である粗利益率は、「人とシステムへの投資を通じて自社インフラを構築しているにも関わらず」(Peters氏)、前年同期の81%から84%に増えたという。
電話会議での発表の際、Red Hatの最高経営責任者(CEO)Matthew Szulik氏は同会計年度の成長は強いものだったと述べたうえで、この成長に甘んじることはないと付け加えた。「巨大な世界市場への進出は始まったばかりだ。会計年度2007年を迎えるにあたり、自己満足は回避しなければならない」(Szulik氏)
Szulik氏によると、同四半期に更新時期を迎えていたサポート契約のうち規模の大きい上位25件はすべて継続となったという。年間では、100件中99件の契約が継続されたという。
会計年度2006年通年では、同社の売上高は前年比40%増の2億7830万ドルとなり、純利益は75%増の7970万ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」