ソフトバンク、BBTV事業再編とおとくライン営業体制変更による損失を計上へ

 ソフトバンクは2月10日、ブロードバンドTV放送サービス「BBTV」事業における事業再編損失の計上と、直収型固定電話サービス「おとくライン」代理店施策の戦略変更に伴う営業体制変更損失の計上について発表した。合計で335億円の損失となる。

 BBTVは「Yahoo! BB ADSL」および「Yahoo! BB 光」のユーザー向けに提供している、セットトップボックスを利用した放送および電子レンタルビデオ(VOD)サービスだ。ソフトバンクグループはインターネット動画コンテンツサービス事業を強化するため、2005年12月にヤフーとの共同出資によりTVバンクを設立し、事業を開始していた。これに伴い、BBTVの事業運営を担当する全額出資子会社のビー・ビー・ケーブル、ソフトバンクBB、BBテクノロジーの3社は、BBTV事業の専用資産について将来期待できる収益の再検討と、資産価値の見直しを行った。その結果、2006年3月期第3四半期に約147億円を特別損失として計上することとなった。

 事業再編損失の内訳は、ビー・ビー・ケーブルが約67億円(主に放送配信設備)、ソフトバンクBBが約78億円(セットトップボックス)、BBテクノロジーが約1億円(BBTV事業に専用で使用するルーター)となっている(いずれも連結決算における内部取引調整後の数値)。なお、BBTV事業については今後も引き続き推進するとしている。

 また、ソフトバンクの全額出資子会社である日本テレコムがおとくラインの営業体制を変更した分の損失も計上する。2004年12月のおとくライン事業の開始にあたり、当初は主にコールセンターや販売代理店による顧客獲得活動をしてきたが、2006年3月期以降は大企業向け直販営業に注力するとともに、2005年10月にインボイスと合弁で設立した日本テレコムインボイスに、販売代理店管理業務などを移管している。

 この戦略変更に伴い、主に中小企業や個人顧客の獲得活動に利用していた販売代理店向け資産などを見直した。その結果、稼働率が低下し再利用の可能性が低い資産の損失引当などを行い、2006年3月期第3四半期に約188億円を特別損失として計上することとなった。

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