上空約5000フィート(約1520m)を飛行する高速ロケットレースに取り組むグループが米国時間1月30日、最初の独立系チームを発表した。
ロケットレースを商業スポーツにしようと創設されたRocket Racing League(RRL)は、初めての独立系レーシングチームLeading Edge Rocket Racingを結成し、Robert "Bobaloo" RickardとDon "Dagger" Granthamの2人のF-16パイロットを選手に指名した。同チームには今年、ロケットエンジンを搭載した「Mark-1 X-Racer」が提供される予定だ。
同ロケットを所有するには、初期費用が120万ドル以上かかり、さらに年間100万ドル程度のランニング費用が必要となる。
このロケットのプロトタイプは、10月にニューメキシコ州ラスクルーセスで開催される「X Prize Cup」で正式に発表される予定だ。賞金1000万ドルのフライトコンテストであるX Prize Cupも、RRLも、同じ人たちによってサポートされている。
RRLによって2007年と2008年に開催される予定のロケットレースは、全米ストックカーレース(NASCAR)から着想を得たものだ。
ロケットエンジン搭載のX-Racerは、カーレースと同じように、直線コース、垂直な上り坂、急斜面のある空中の“トラック”を周回して競い合う。ロケットは、見物客に対して垂直方向に走り、コースは長さ約2マイル(約3.2km)で、幅は1マイル(約1.6km)で上空5000フィート(約1520m)に設定される。各X-Racerは時間をずらして離陸し、自分の空中“トンネル”を周回する。コースは数百フィートの間隔で分かれている。
このレースでは、X-Racer同士の衝突を防ぐため、GPS(Global Positioning System)技術が利用される。
元米空軍パイロットでLeading EdgeのRickardは、このレースに胸を躍らせている。「ロケットのうなる音と20フィート(約6m)の噴射光が、航空レーシングのコンセプトを塗り替えることだろう」(Rickard)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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