Apple Computerの幹部が米国時間18日に認めたところによると、同社が新たにIntelプロセッサ搭載マシンを出すことを見越して、前四半期には一部の顧客がMacの購入を手控えていた--ただし、この売上減速の一部は、iPodの好調な販売で相殺されたという。
年末商戦期を含む10-12月期(今期は通常より多く14週)には、125万台のMacが販売されたが、これは前四半期比でわずか1%の増加にとどまり、多くのアナリストの予測を下回った。
Appleによると、一部の顧客は1月のMacworld ExpoでIntelプロセッサを搭載したMacが発表されるまでマシン購入を見合わせていたという。しかし、この買い控えがそれほど深刻にならなかったことに満足していると同社は述べている。
同社最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimerは「Intelチップへの移行に伴い、Macの売上が落ち込むと予想していたが、実際の販売台数は社内予測を上回った」と決算発表後に行われた電話会議のなかで述べた。同社はまた、現四半期の予測も発表したが、それは大半のアナリストの予測を下回る数字だった。
「われわれは前四半期に過去最高の売上を達成したが、今四半期の売上は約43億ドルとそれに続くものになるだろう」(Oppenheimer)。なおアナリストらの売上予測は46億ドル強だった。(First Call)
同社はIntel Macへの移行を進めているところだが、今期はそれにともなってMacの売上がさらに落ち込むほか、季節的な要因からiPodの販売が一時的に減少すると予想している。
「前四半期にはMacの売上が確かに失速していた」と同社最高執行責任者(COO)のTim Cookは述べた。「今期の予想値には前四半期に見られた傾向を織り込んである」(Cook)
同社初のIntel Macについては、Cookは新型iMacとMacBook Proに対する当初の反響におおいに手応えを感じていると語った。同氏は、新型iMacの出荷がすでに始まっている点をふまえ、Appleでは同製品への需要に応えられることを望んでいるとした。しかし、来月から出荷予定のMacBook Proについては、供給が需要を上回りそうだと付け加えた。
「MacBook Proへの需要に応えきれない可能性がある」(Cook)
同社はまた、小売店網の拡大も継続していくと述べた。Appleでは前四半期の売上57億ドルのうち、10億ドルを超える売上を小売店から得ていた。「店舗新設を少しずつ進め、2006年度には合計40店舗を新設する」(Oppenheimer)
新店舗のほとんどは米国内に作られるが、カナダ、英国、日本にも新店舗を設置する計画があるという。(Apple)
さらに、iTunes Music Storeでも収益分岐点を超える売上を記録したが、ただし具体的な金額は明らかにされなかった。同社によるとiTunes Music Storeでは1日あたり平均で300万曲を販売していたという。
「前四半期中のiTuneの売上には最高に満足している。今後はビデオコンテンツの数をさらに増やしていく予定だ」(Oppenheimer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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