インターネット関連株式の指標となるYahooの第4四半期決算が、米国時間17日に発表されたが、それによると同四半期の純利益は前年を上回ったものの、アナリストの予想値には達しなかったという。
同社は第4四半期(12月31日締め)に、2億4700万ドル(1株あたり16セント)の純利益を計上した。これに対し、前年同期の純利益は1億8700万ドル(1株あたり13セント)だった。
Thomson Financialが集計したアナリストの平均予想値では、1株あたりの純利益は17セントだった。
この発表を受け、Yahooの株価は時間外取引で約12%値を下げた。取り引き時間中に40ドル11セントの終値を付けた株価は、決算報告発表後に35ドル19セントまで下落した。
同四半期の売上高は15億ドルとなり、1年前の10億7800万ドルから39%増加。また、トラフィック獲得コスト(パートナーとの折半分)を除外した売上高は10億6800万ドルで、前年の7億8500万ドルから36%増加し、アナリストの予想値とほぼ一致する数字となった。
Yahoo CFO(最高財務責任者)のSusan Deckerは声明のなかで、「第4四半期も2005年全体もほぼ計画通りで、収益成長、収益性、そして膨大なフリーキャッシュフローに対する利益率もそれぞれ高い伸びを示している。その一方で、今後の成長を見据えた投資も欠かしていない」と述べた。
マーケティングサービス関連の売上高は、前年の9億4300万ドルから39%増となる13億1500万ドルで、手数料収入は1億3500万ドルから38%増の1億8600万ドルになったと、Yahooは説明している。
通年の純利益は、2004年の5億2500万ドル(1株あたり36セント)に対し、2005年度は8億5400万ドル(1株あたり58セント)となった。一方、売上高は前年の36億ドルから47%増の53億ドル、トラフィック獲得コスト計上前の売上高は同じく前年の26億ドルから42%増の37億ドルだった。
Yahooでは第4四半期に、画像を使ったブランド広告の売上が前年に比べて62%増加した。調査会社のNielsen/NetRatingsによると、Yahooサイト全体のトラフィックは9%増の1億350万ユーザーとなり、アクティブなウェブユーザーの約68%を占めたという。
Yahooの株価は昨年約8%上げており、また前回の決算発表からはおよそ20%上昇している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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