ラスベガス発--Consumer Electronics Show(CES)の会場は、韓国企業で埋め尽くされそうだ。
今週開催されるCESでは、韓国家電メーカー大手のSamsungとLG Electronicsの両社が、最も条件が良く、面積も広い展示スペースを確保している。
メイン会場にある両社のブースは、避けて通ることができないほどの広さを誇り、端から端まで歩いて数分かかる。そこには、真新しいビデオカメラや携帯電話などが透明のアクリルケースに収まって大量に展示されている。会場では、ソニーやシャープなどの日本の大手メーカーの幹部らに混じって両社の幹部の姿を多く見かけるが、そこには大きな理由がある。
競合する2社は数年で準大手企業からグローバルブランドへと進化を遂げた。完成品に加え、フラットパネルなど各種部品を製造していたことなどが要因だった。
また、SamsungとLGは、毎年膨大な数のテレビ、MP3プレイヤー、DVDレコーダー、各種家電製品を製造している。
たとえばLGは、CESで新型プラズマテレビを10機種発表する。そのうち4機種は160Gバイトのデジタルビデオレコーダー(DVR)を内蔵している。同社はさらに、液晶テレビを20機種(3機種がDVR内蔵型)と反射型液晶採用のリアプロジェクションテレビを6機種デビューさせる。これらのリアプロジェクションテレビも、2機種にはDVRが内蔵される。
画面のサイズも、15インチ(液晶テレビ)から対角71インチ(LCOSチップ3基搭載リアプロジェクションテレビ)まで各種そろっている。これらのテレビは、数カ月以内に順次リリースされる。
LGは、2005年にDVR内蔵テレビを1モデルだけ発表しているが、今年は同コンセプトのモデルを拡大する。
同社はさらに、第2四半期中に投入予定のBlu-rayディスクプレイヤーも公開する。そして、CESで発表されるもう1つの製品が、「アップコンバージョン」DVDプレイヤーだ。DVDでは再生が可能な高品位(HD)コンテンツも、家庭にある大半のテレビでは表示できない。アップコンバージョンレコーダーは、これらのテレビでもHD映像を実現しようというものだ。デモ参加者らによると、画質はHDと同等ではないものの、それに近いという。
一方Samsungは、米国時間5日の正式な開幕に合わせて対角82インチの液晶テレビを出展する。同社はこれまでも大画面テレビの存在に言及していたが、公の場では公開していなかった。歴史的に見ると、プラズマやプロジェクションテレビの方が液晶テレビより大型だが、製造技術の進歩により、大型液晶テレビも低コストで製造できるようになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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