デロイト トウシュ トーマツは12月8日、アジア太平洋地域のテクノロジー、メディア、テレコム業界における過去3年間の収益(売上高)成長率からなる成長企業ランキング「第4回デロイト アジア太平洋地域テクノロジーFast500」を発表した。
1位に輝いたのは、インジェクション・プロダクション・プロセス(噴射製造処理)の特許を持つ世界で唯一の企業とみられている台湾のPower Digital Cardで、売上高成長率は3万1980%(約320倍)だった。2位は、中国の携帯電話向けのインタラクティブなエンターテインメントサービスやメディアサービス、コミュニティサービスのプロバイダーであるKong Zhong Corporationで、売上高成長率は2万3849%(約238倍)。3位はシンガポールのコンピューティングや通信、エンターテインメントのコンバージェンスに焦点を当てたターンキーソリューションプロバイダーであるAstralink Technologyで、売上高成長率は5706%(約57倍)だった。4位はモバイル向けチップメーカーの韓国Core Logicで、売上高成長率5393%(約54倍)。第5位にはセラミックコンデンサやモバイル機器、携帯電話機などを製造する中国のShenzhen Eyang Technology Development Coで、売上高成長率は4123%(約41倍)だった。
また、500社の平均収益成長率は518%となっている。また業種の比率は、半導体/部品/電子機器関連企業が22.6%、ソフトウェア関連の企業が20.2%と大きな割合を占めている。
トーマツでは10月6日に日本の成長企業50社をランキングした第3回「デロイト トウシュ トーマツ 日本テクノロジー Fast50」を発表しており(関連記事)、Fast50の受賞50社と応募企業は、アジア太平洋地域テクノロジーFast500に自動的にノミネートされる。
売上高成長率2560%(約26倍)で、そのFast50のトップとなったオンラインゲーム関連のガンホー・オンライン・エンターテイメントは、Fast500で10位にランクインした。また、そのほかFast50の2位だった光源装置やIPモジュールなどを手がけるインターアクションが45位、同3位だったウェブサービス企画などのアイリンクが60位だった。
Fast500にノミネートされた日本企業は合計70社あった。日本企業が占めた割合は、インターネット関連分野では全体の約32%、バイオ/製薬分野では約38%と、アジア太平洋地域で最多数を占めた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」