現在Google株は、2006年における同社の利益予測に対する45〜46倍の値で取引されている。これに対しeBay株は2006年における利益予測に対するおよそ45倍、Amazon株はおよそ40倍でそれぞれ取引されている。
米調査会社Piper JaffrayのアナリストSafa Rashtchyは、個人的には、Googleの株価が異常な高値とは考えていない。
Rashtchyは、「Googleは検索最大手企業であるだけでなく、他企業に比べ成長速度が早く、利益率も最も高い」と述べ、さらに「Googleに新たな発展がある間は、同社は2006年における同社の利益に対しておよそ50倍の株価水準を維持できると考えている」と語った。同氏は、向こう半年から1年の同社の目標株価を445〜450ドルに設定している。
First Albany CorpのアナリストJason Avilioは、Googleの売上が急増していることを根拠に、同社の向こう半年から1年の目標株価を450ドルに設定するのは妥当との考えを示した。Googleの第3四半期の売上は、前年同期比およそ100%増の15億8000万ドルだった。この数字は、同社の四半期の売上としては過去最高額である。
Avilioは、「(Googleの株価は)同社の成長度を考えれば、依然として比較的割安だ」と述べ、さらに次のように続けた。「世界の広告市場には巨大なビジネスチャンスがある。検索業界におけるビジネスチャンスには、現在の同社の時価総額を下支えするのに十分な規模があると見ている」。調査会社JupiterResearchによると、オンライン広告市場の市場規模は、米国内だけで、2010年には189億ドルまで拡大するという。
しかし、Legg MasonのDevittなどの他のアナリストらは、(Googleの株価のさらなる上昇について)懐疑的だ。
「Googleが向こう1年間に、収入源の大幅な多様化を図らなければ、成長という点で壁に突き当たるだろう」とDevittは語る。
Devittは、「私は、(Google株に)投資すべきでないと考えている。(時価総額がおよそ)1300億ドルに達している現在の株価水準はあまりにリスクが高く、悪い結果を招く(損をする)可能性がある」と述べた。さらに、同氏は、株価は株価収益率によって変化するが、検索業界における技術は急速に変化し、またGoogleはMicrosoftやYahooといったライバル企業との競争にさらされるため、(株価収益率は)長期(5〜10年)のビジネスの可能性を推測する上で重要ではないと語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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