検索大手Googleが2004年8月19日の新規株式公開(IPO)で公募価格を1株当たり85ドルに設定した時には、同社の優秀な創設者はビールの飲みすぎで酔っているのだろうと多くの人が考えた。
それから1年3カ月が経過した今から考えると、どちらかと言えばGoogleの創設者たちの方が、急成長を続ける同社に対する投資家の熱狂振りを過小評価していたようだ。
Googleの株価は28日も上昇を続けた。同日の終値は423ドル48セントで、時価総額は1250億ドルに達したが、上場来高値はわずかに下回った。それでも、同銘柄の28日の終値は、eBayとAmazon.comの株価の合計額を上回った。また時価総額でも、Time Warnerの843億5000万ドルを大幅に上回り、さらに、ネットワーク最大手Cisco Systemsの1074億ドルさえも上回った。
目下の疑問は、無論、Googleの株価が一体どこまで上昇するかの一点に尽きる。
「8を横向きにすると無限の記号(∞)になる。最近、多くの人が(Googleには)無限の価値があると考えている」と、Legg Mason Wood Walkerのアナリスト、Scott Devittは語る。
GoogleがIntelの時価総額1619億ドルを追い抜くまでに長期間を要するだろうか。また、いつかGoogleの時価総額がMicrosoftの2954億ドルを上回り、世界で最も時価総額の高いハイテク企業になると想像するのは強引すぎるだろうか。
さすがにそこまで考えるアナリストはいないが、Googleに大幅な成長の余地がまだあると考えているアナリストは少なくない。UBS Securitiesのアナリスト、Benjamin Schachterは1週間前に発表したリサーチレポートの中で、「(Googleは)パラダイムの変化を可能にする企業であり、同社は長期的に見て、同社のインフラや才能を革新的な方法で活用できるとわれわれは確信している」と述べ、Googleの目標株価を430ドルから500ドルに引き上げた。
向こう半年から1年のGoogle株の目標株価を引き上げているアナリストらの大半は、将来の株価収益率(Forward P/E)に基づいて株価を予測している。このForward P/Eは、株価をアナリストが予測する翌年の利益(1株あたり)で割って算出する。P/Eは、企業の利益力に対し投資家がいくら投資しているかを示している。このP/Eが高ければ高いほど、投資家がより多くの資金を投資していることを意味し、よりリスクが高いと考えられている。
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