検索エンジン最大手のGoogleが第2四半期決算を発表。同期はウェブ広告の成長が続いたことから利益が300%以上増加した。
同社は米国時間21日、6月30日締めの四半期の売上高が13億8000万ドルに、また利益は3億4280万ドル(1株あたり1ドル19セント)になったことを明らかにした。なお、前年同期は売上高7億ドル、利益が7900万ドル(1株あたり30セント)だった。
パートナーと分配するトラフィック獲得費用の4億9400万ドルを引くと、同期の売上高はアナリストの予想を上回る8億9000万ドルとなる。
Thomson Financialの集計したアナリストの予想平均値は、売上高が8億4200万ドル(トラフィック獲得費用を除く)、利益は1株当たり1ドル21セント(株式ベースの報酬を除く)となっていた。ストックオプションによる報酬を引いた場合、Googleの1株当たり利益は1ドル29セントと1ドル35セントの間となる。
Google株は、1ドル94セント高の313ドル94セントで取引を終えた後、時間外取引で22ドル48セント安の291ドル46セントを付けた。
Googleの売上の大半は、検索結果のページやパートナーサイトに表示される広告によるものだった。同社はウェブ検索首位の座を固めるため、「Google Map」や地域特化型検索、ビデオ検索など、新しい製品やサービスも次々に発表した。
同社は、会社の方針として財務見通しを公表しないが、昨年の株式公開以来、3四半期連続で好結果を残してきた。そして、毎回アナリストの予想を上回る業績を上げ、時間外取引でも株価を上げてきた。
Googleは4月に第1四半期決算を公表したが、同期の利益は前年比で約6倍に増加していた。また、2月に公表された同社の第4四半期決算では、利益が前年比100%以上の伸びを示していた。さらに、昨年10月に公表された同社の第3四半期決算でも、利益が2倍以上増加していた。
一方、Googleの株価は、先月初めて1株300ドルの大台に乗せるなど、引き続き急騰を続けており、同社は時価総額で世界最大のメディアグループとなっている。
Googleの利用者数も相変わらず伸び続けている。同社は先月、米国で前年比25%増となる7850万人以上の利用者を集めた。また、Nielsen/NetRatingsが先ごろ公表した調査結果では、GoogleとBloggerの両ブランドが、検索とウェブホスティングの分野でそれぞれ第1位を獲得した。
WebSideStoryによると、Googleは6月上旬に米国の検索トラフィックの52%以上を占めたという。一方、Nielsen/NetRatingsの調査によると、6月のシェアはGoogleが47%で、Yahooが22%だったという。
Googleにとって最大のライバルであるYahooも、19日に第2四半期決算を公表したが、利益はアナリストの予想を上回ったもの、売上高はこれに届かなかった。これに関し、Google株と推測される投資の売却がなければ、Yahooの純利益は1株あたり51セントではなく13セントになっていたとする報道が一部で流れていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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